日没

東京はクリームソーダの街らしい

カルピスがきっと夏の味

今年も夏が終わろうとしている。駅の向こうの、小さな丘のベンチに座って音楽を聴いた。イヤホンから流れる音楽は遠くに見える積乱雲を超えられず、じっとりとした風に溶けていった。「また雨が降りそうだ」それに背中はじんわりと汗をかいている。雲の隙間から太陽が見えたり消えたりする。草の先だけが、微かに揺れている。聴けていないカセットテープがいつからかあって、何故だろう もう一生聴けないんじゃないかって思ってるけど、別に聴けなくてもそれはそれでいい。ところで台風が去ったって嘘だったの?そんな9月の日々。まだベランダの植木を下ろしたままだ。目の覚めるような黄色い車両が通り過ぎると 鮮やかな緑と青すぎる空が割れていた、とかなんとか ぼやきたくなるそんな夏の気持ち悪さを早く忘れたい。それに 君がわたしみたいになったって、なにも嬉しくないんだよ。

そんなことよりフィルムカメラで過去の季節を浮かびあがらせるみたいに、夏によく聴いた曲をまた聴けたらいいな。以下抜粋してまとめました。 

Animal Collectiveサマソニの予習で聴き始めたのですが『Fireworks』を夜中暗い部屋で聴いてとてつもなく悲しい気持ちになり涙がとまらなかった。今まで失ってきたものを思い出すたびに、大人になんかなりたくなかったと、そんな思いをこの曲は呼び起こさせる。。

ラブリーサマーちゃんの新曲、一聴した時から衝撃をうけてCDも買ってしまいました。この 説明はできないし明確に言葉にしたくないグッとくる名曲感。。断然支持なのでこれからも応援したい。


ムーンライダーズ、他の曲全然知らないのですが『9月の海はクラゲの海』この夏めちゃくちゃ聴きました。とにかくキラーフレーズの畳みかけで、“君のことなにも知らないよ 君のことすべて感じてる…君のこといつも見つめてて 君のことなにも見ていない” 心を痛くしながら毎日聴きました。素晴らしすぎます。。

RIDEの『Vapour Trail』すごく好きで前から聴いていた曲、なぜこの夏に再熱したかというと…西友で、この曲が流れているんです。夏の茹だるような暑さから逃れ 冷えすぎた店内に入るとこの曲が流れているんです。近所の西友はアングラ感があって少し薄暗い店内で、おばちゃんおじちゃんとかがスイカを買ったり蕎麦を買ったりおはぎを買ったりするんです、そこにRIDEが このギターのリフとストリングスが鳴り響いているんです…。わたしはある日の突然の夕立でお客さんたちがお店の外に出れず中からどしゃぶりの雨を見つめている時、ものすごい雨粒の音とこの曲が鳴り響いていたこと、今でも忘れられません。

この曲がとにかくエモい。。エモすぎてお酒全然飲めないのにシャンディガフ(ビールをジンジャエールで割ったものらしい)が飲んでみたくてしょうがないです。誰か連れてってください。

American Footballの新譜が楽しみでしかたありません。これほどまでに刹那的でありながら無敵感のある曲、ありますか…?言葉を失う良さです…夏の終わりに思いを馳せながら聴いています。

 

他にはサニーデイサービスの新譜『DANCE TO YOU』がとにかく良くて、あとは鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaanの『サマージャム'95』とかBoyishの『セカンドサマーオブラブ』とか…Radioheadもすごく聴いたなぁ。

と、ここまでダラダラ書いてきたのですが最後にこの曲で終わりたいと思います。どう考えてもぶっちぎり一番聴いた曲です。それではどうぞ、

 

欅坂46『世界には愛しかない』