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日没

東京はクリームソーダの街らしい

ためいき

ブログを書きたいんだけど、書きたいことがない。というか、何もしてないから書き留めておきたいことも誰かに伝えたいこともないし、何かに腹を立てることもないし。することと言ったら翌朝食べるパンを買うことと、何でもない写真を撮ることくらいなのだ。。

家から20分ほど歩いたところにあるこの辺りだとわりかし有名なパン屋さんに行ってパンを買ってみた。イチジクと胡桃のコンプレ。コンプレという言葉がなんだか全く分からないが、しっかりと焼き上げられた表面が香ばしく中身は湿り気が少ないのにもっちりとしたパン生地だ。イチジクと胡桃が本当にごろごろと入っていて、クリームチーズなんかをつけて食べたら最高だろうと思う。 家から5駅先のところにあるパン屋さんは以前その付近でバイトをしていたときに毎日のように通っていた。なかなかの都心部にありながらもその外観や商品パッケージは昭和のデザインそのままで、その雰囲気込みでとてもお気に入りだったのだ。中でもスイートブレッド(ほんのり甘い食パン)はそのままちぎって食べるのが美味しい。1斤買ってぶらさげた袋にその重さを感じながら帰るのが好きだった。 通っていた中学校のそばにあるパン屋さんは道路のちょうど角に立地している。お肉屋さんのような横長のショーケースに並ぶ惣菜パン。こしあんぱんを買ったら「まだ熱いのでビニールの口開けときますね」と言われた。翌朝食べるために買ったはずのこしあんぱん、できたてという誘惑に勝てず半分食べてしまった。あの、結露したビニールの内側がたまらなく好き。散歩帰りにこの前寄ったときは夕方でもうほとんどパンがなく、かろうじて残っていたひとくちあんドーナツを買って近くの公園のベンチで食べた。少し固かった。 住宅街にひっそりと佇む和菓子屋さんみたいなパン屋さん、強気なおばちゃんから買った胡椒が効きすぎたヤサイパン。気になる喫茶店の向かいにある看板がぼろぼろなパン屋さんで買ったラップぴちぴちの太ったイチゴサンド。柔らかなおばあちゃんがいるパン屋さんでよく買う90円の蒸しパンと100円のチーズドック。大きい池のある公園に行く途中にあるパン屋さんで買った、家で手作りした生クリームを隠れてたくさん食べるような、たっぷりの生クリームの上に缶詰のみかんがひとつ乗っただけのパン。

なぜだろう、美味しいパンはもちろん美味しいけど、あまり美味しくないパンもなんだか好きになってしまう。いつも思っていたより少し多めに買って、帰り道に袋からだして食べながら歩く。頼りない左手の中指だけで支える袋が、揺れる。